日本時間の4/4(月)午前から開催された、第64回(2022年)グラミー賞の授賞式。
このブログでは、昨年のノミネート予想から受賞予想まで各回に分けて、いくつかの視点で語ってきました。
そこで今回は賞も終わりましたので、受賞結果と授賞式・受賞予想を振り返ってまいります。
各部門の気になった受賞結果と、受賞予想答え合わせ
ポップ部門
ポップソロパフォーマンス
受賞予想
◎Olivia Rodrigo「Drivers License」
○Billie Eilish「Happier Than Ever」
Justin Bieber「Anyone」
Brandi Carlile「Right on Time」
Ariana Grande「Positions」
受賞結果
Olivia Rodrigo「Drivers License」
ここは順当な結果で予想通りとなりました。
個人的な好みだけでいえば、ビリー・アイリッシュの曲の方が好きなのですが。
ポップグループパフォーマンス
受賞予想
◎Tony Bennett and Lady Gaga「I Get a Kick Out of You」
Justin Bieber and Benny Blanco「Lonely」
BTS「Butter」
Coldplay「Higher Power」
Doja Cat Ft. SZA「Kiss Me More」
受賞結果
Doja Cat Ft. SZA「Kiss Me More」
「Kiss Me More」は確かに売れてもいましたし、2人のボーカルワークが評判の良い曲でもあったのですが・・・
ちょっとこれはあまり予想していませんでした。
トラディショナルポップアルバム
受賞予想
◎Tony Bennett and Lady Gaga「Love for Sale」
Norah Jones「Til We Meet Again(Live)」
Tori Kelly「A Tori Kelly Christmas」
Ledisi「Ledisi Sings Nina」
Willie Nelson「That’s Life」
Dolly Parton「A Holly Dolly Christmas」
受賞結果
Tony Bennett and Lady Gaga「Love for Sale」
ここも順当な結果で予想通りとなりました。
ポップアルバム
受賞予想
◎Olivia Rodrigo「Sour」
○Billie Eilish「Happier Than Ever」
△Justin Bieber「Justice(Triple Chucks Deluxe)」
Doja Cat「Planet Her(Deluxe)」
Ariana Grande「Positions」
受賞結果
Olivia Rodrigo「Sour」
ここも順当な結果で予想通りとなりました。
個人的な好みだけでいえば、ビリーやビーバーのアルバムの方が好きなのですが。
受賞予想の結果
3勝1敗
ロック部門
ロックパフォーマンス
受賞予想
◎Deftones「Ohms」
○Chris Cornell「Nothing Compares 2 U」
△Foo Fighters「Making a Fire」
□AC/DC「Shot in the Dark」
◇Black Pumas「Know You Better(Live from Capitol Studio A)」
受賞結果
Foo Fighters「Making a Fire」
フー・ファイターズはマジでグラミーに強いです。
ロックソング
受賞予想
◎Foo Fighters「Waiting on a War」
○Mammoth WVH「Distance」
△Paul McCartney「Find My Way」
Weezer「All My Favorite Songs」
Kings Of Leon「The Bandit」
受賞結果
Foo Fighters「Waiting on a War」
順当な結果で予想通りとなりました。
フーファイはマジでグラミーに強いです。
大事なことなので二度言いましたw
ロックアルバム
受賞予想
◎Paul McCartney「McCartney III」
○Chris Cornell「No One Sings Like You Anymore, Vol. 1」
△Foo Fighters「Medicine at Midnight」
□AC/DC「Power Up」
◇Black Pumas「Capitol Cuts – Live from Studio A」
受賞結果
Foo Fighters「Medicine at Midnight」
フーファイはマジでグラミーに強いです。
大事なことなので三度言いましたw
フー・ファイターズのグラミー賞における受賞確率は現時点で、ノミネート31回・受賞15回。
受賞確率48%!
1部門に最低でも5候補は挙げられるグラミーのレギュレーションにおいて、この確率はすごい。
ロックバンドで彼らよりグラミーに相性の良いバンドは、他にU2ぐらいしか思いつきません。
ちなみに、U2のグラミー賞における受賞確率は現時点で、ノミネート46回・受賞22回。
こちらも受賞確率48%!
個人的にはポール・マッカートニーのファンなので、この部門は彼に取ってほしかったのですが、こういう背景があるので今回はしかたありません。
何よりフーファイは良いバンドですからね。
受賞予想の結果
1勝2敗
オルタナティブ部門
オルタナティブアルバム
受賞予想
◎Japanese Breakfast「Jubilee」
○St. Vincent「Daddy’s Home」
△Fleet Foxes「Shore」
□Arlo Parks「Collapsed in Sunbeams」
◇Halsey「If I Can’t Have Love, I Want Power」
受賞結果
St. Vincent「Daddy’s Home」
セイント・ヴィンセントが受賞でも全然おかしくはないのですが、個人的にはジャパニーズ・ブレックファストのアルバムが良かったので、彼女に受賞してほしかったです。
ホールジーはやはり難しかったですね。
商業的にはこの中で抜けているのですが、いかんせんグラミーが好む音楽の嗜好性ではないので、受賞に関しては厳しいものがあります。
受賞予想の結果
1敗
R&B部門
R&Bパフォーマンス
受賞予想
◎Silk Sonic「Leave the Door Open」
○Justin Bieber Ft. Daniel Caesar and Giveon「Peaches」
△H.E.R.「Damage」
□Snoh Aalegra「Lost You」
Jazmine Sullivan「Pick Up Your Feelings」
受賞結果
Silk Sonic「Leave the Door Open」
Jazmine Sullivan「Pick Up Your Feelings」
まさか2者、受賞者が出るとは思いませんでしたw
ただ、非常に珍しい例ですが今までもたまにあったんですよね、このケース。
個人的には予想していなかったジャズミン・サリヴァンの受賞はうれしい限りです。
彼女、ホントにイイR&Bシンガーなので。
トラディショナルR&Bパフォーマンス
受賞予想
◎H.E.R.「Fight for You」
○Jon Batiste「I Need You」
BJ The Chicago Kid, PJ Morton and Kenyon Dixon Ft. Charlie Bereal「Bring It On Home to Me」
Leon Bridges Ft. Robert Glasper「Born Again」
Lucky Daye Ft. Yebba「How Much Can a Heart Take」
受賞結果
H.E.R.「Fight for You」
ここも順当な結果で予想通りとなりました。
H.E.R.も異常なほど、グラミーにひいきにされている存在ですね。
確かにとても音楽的素養の高い人ではありますが・・・
ただ、この曲自体は文句なしに受賞すべき素晴らしい曲です。
R&Bソング
受賞予想
◎Silk Sonic「Leave the Door Open」
○H.E.R.「Damage」
△Giveon「Heartbreak Anniversary」
SZA「Good Days」
Jazmine Sullivan「Pick Up Your Feelings」
受賞結果
Silk Sonic「Leave the Door Open」
ここも順当な結果で予想通りとなりました。
受賞予想の結果
2勝1敗
ラップ部門
メロディックラップパフォーマンス
受賞予想
◎Lil Nas X Ft. Jack Harlow「Industry Baby」
J. Cole Ft. Lil Baby「Pride Is the Devil」
Doja Cat「Need to Know」
Tyler, The Creator Ft. Youngboy Never Broke Again and Ty Dolla $ign「WusYaName」
Kanye West Ft. The Weeknd and Lil Baby「Hurricane」
受賞結果
Kanye West Ft. The Weeknd and Lil Baby「Hurricane」
カニエがシレっと受賞w
まあ何だかんだいってもグラミーはカニエを評価していますし、カニエもグラミーをボロクソにこき下ろしているわりには、Weekndのようにグラミーから完全撤退はしてないので、こういう結果もありえるかなと。
彼のこういう姿勢、個人的には悪くないと感じております。
ラップソング
受賞予想
◎Kanye West Ft. Jay-Z「Jail」
○DMX Ft. Jay-Z and Nas「Bath Salts」
△Baby Keem Ft. Kendrick Lamar「Family Ties」
Saweetie Ft. Doja Cat「Best Friend」
J. Cole Ft. 21 Savage and Morray「My Life」
受賞結果
Kanye West Ft. Jay-Z「Jail」
順当な結果で予想通りとなりました。
この曲に関しては文句なしに素晴らしい楽曲なので、受賞も当然でしょう。
ラップアルバム
受賞予想
◎Kanye West「Donda」
○Nas「King’s Disease II」
△Tyler, The Creator「Call Me If You Get Lost」
J. Cole「The Off-Season」
受賞結果
Tyler, The Creator「Call Me If You Get Lost」
タイラー・ザ・クリエイターは、非常に音楽メディアからの評価が高い存在なので、受賞してもおかしくはないです。
ただ個人的には、カニエやNasの音楽性の方が好きかなあ・・・
受賞予想の結果
1勝2敗
主要4部門の受賞結果と、受賞予想答え合わせ
最優秀新人
受賞予想
◎Olivia Rodrigo
○The Kid Laroi
△Arlo Parks
□Glass Animals
◇Japanese Breakfast
◇Finneas
Arooj Aftab
Jimmie Allen
Baby Keem
Saweetie
受賞結果
Olivia Rodrigo
下馬評通りの結果でした。
最優秀楽曲
受賞予想
◎H.E.R.「Fight for You」
○Olivia Rodrigo「Drivers License」
△Billie Eilish「Happier Than Ever」
□Justin Bieber Ft. Daniel Caesar and Giveon「Peaches」
◇Silk Sonic「Leave the Door Open」
Ed Sheeran「Bad Habits」
Alicia Keys and Brandi Carlile「A Beautiful Noise」
Doja Cat Ft. SZA「Kiss Me More」
Lil Nas X「Montero」
Brandi Carlile「Right on Time」
受賞結果
Silk Sonic「Leave the Door Open」
やはりオリヴィア・ロドリゴではなく、他の候補、今回はシルク・ソニックが受賞しました。
何気にブルーノ・マーズはグラミーに強く、主要部門はかなり取っています。
まあ彼は音楽で人を楽しませることが上手いです。
歌も演奏も素晴らしいので。
最優秀レコード
受賞予想
◎Tony Bennett and Lady Gaga「I Get a Kick Out of You」
○Billie Eilish「Happier Than Ever」
△Justin Bieber Ft. Daniel Caesar and Giveon「Peaches」
□Silk Sonic「Leave the Door Open」
◇Olivia Rodrigo「Drivers License」
ABBA「I Still Have Faith in You」
Jon Batiste「Freedom」
Brandi Carlile「Right on Time」
Doja Cat Ft. SZA「Kiss Me More」
Lil Nas X「Montero」
受賞結果
Silk Sonic「Leave the Door Open」
やはりオリヴィア・ロドリゴではなく、他の候補、この部門もシルク・ソニックが受賞しました。
まあ特別おかしくはない結果です。
最優秀アルバム
受賞予想
◎Tony Bennett and Lady Gaga「Love for Sale」
○Lil Nas X「Montero」
△Billie Eilish「Happier Than Ever」
□Olivia Rodrigo「Sour」
Taylor Swift「Evermore」
Kanye West「Donda」
Justin Bieber「Justice(Triple Chucks Deluxe)」
Jon Batiste「We Are」
Doja Cat「Planet Her(Deluxe)」
H.E.R.「Back of My Mind」
受賞結果
Jon Batiste「We Are」
・・・コレは正直ビックリです。
確かにノミネートの数もかなり多く、いろいろなジャンルから評価はされていましたが、まさか彼が受賞するとは。
このアルバム部門は、主要4部門の中でも一番サプライズが起こる可能性が高いのですが、今回もまさにそうでした。
受賞予想の結果
1勝3敗
授賞式のパフォーマンスと受賞スピーチ
一番印象に残ったパフォーマンスはナズ。
また、一番印象に残った受賞スピーチはドージャ・キャットとシザ。
これはちょっとウルっときましたね。
2022年グラミー賞まとめ
以上、ざっとまとめてみました。
注目されていたオリヴィア・ロドリゴの主要部門全受賞はなく、新人賞のみになりました。
この点は自分の予想通りだったのですが、他3つの主要部門予想が当たりませんでした・・・
トータルの予想結果は8勝10敗となりました。
半分以上は当たってほしかったですねw
特に得意分野?と自分が勝手に思っている、ロック・オルタナ部門がイマイチでした。
授賞式全体の感想としては、やはりグラミーに強いミュージシャンが複数受賞する傾向は相変わらず強いですね。
ジョン・バティステ、シルク・ソニック、フーファイ、クリス・ステイプルトン、カニエ等々。
そして今年は、過去にも時々あったサプライズがけっこうあり、ネタ的に面白かったと思います。
来年のグラミー賞は、アデル、またもやシルク・ソニック、ロバート・プラント&アリソン・クラウス、ブランディ・カーライル、そして来月にニューアルバムを出すケンドリック・ラマーなどが現時点では、ノミネート候補に挙がるかなと。
今回以上の激戦になりそうで、個人的にはかなり楽しみです。