人間誰しも、気持ちが悲しくなったり、ふさぎ込んだりすることはあると思います。
ましてや今は、1年以上続くコロナ禍の最中です。
「悲しい時に音楽を聴くとしたら、どんな曲を聴きたいか?」
心理学のある一説では、自分の精神状態に近い曲を聴くことで、精神の安定を保つ効果があると言われています。
そこで今回は「悲しい時は、悲しい気持ちに寄り添える」おすすめの洋楽曲を紹介します。
※曲は随時、追加していきます。
- サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」(1970年・アメリカ)
- コールドプレイ「The Hardest Part」(2005年・イギリス)
- アデル「スカイフォール」(2012年・イギリス)
- ザ・チックス「Not Ready To Make Nice」(2006年・アメリカ)
- グリーン・デイ「21ガンズ」(2009年・アメリカ)
- ザ・ビートルズ「レット・イット・ビー」(1970年・イギリス)
- エイミー・ワインハウス「バック・トゥ・ブラック」(2006年・イギリス)
- U2「One」(1991年・アイルランド)
- Hillary Scott & the Scott Family「Thy Will」(2016年・アメリカ)
- ポール・マッカートニー&ウイングス「Warm and Beautiful」(1976年・イギリス&アメリカ)
- サラ・バレリス「Gravity」(2007年・アメリカ)
- ビリー・ジョエル「ドント・アスク・ミー・ホワイ」(1980年・アメリカ)
- ボン・ジョヴィ「Thorn In My Side」(2009年・アメリカ)
- シェール「ランナウェイ」(1998年・アメリカ)
- ザ・シビル・ウォーズ「フロム・ディス・ヴァリー」(2013年・アメリカ)
- ドートリー「ホワット・アバウト・ナウ」(2006年・アメリカ)
- カニエ・ウェスト(イェ)「ウェルカム・トゥ・ハートブレイク」(2008年・アメリカ)
- キーン「パーフェクト・シンメトリー」(2008年・イギリス)
- クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル「雨を見たかい」(1970年・アメリカ)
サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」(1970年・アメリカ)
超定番、Simon & Garfunkel のバラード曲「Bridge over Troubled Water」。
ポール・サイモンの名ソングライティングと美しく繊細なメロディ、アート・ガーファンクルの伸びやかな高音・美声が、絶妙にマッチしています。
とりわけこの曲は、彼らの解散から11年たった、ニューヨークでのセントラルパークコンサート(1981年)のパフォーマンスが最高です!
1970年度ビルボードチャート1位
1970年度グラミー賞最優秀レコード受賞
コールドプレイ「The Hardest Part」(2005年・イギリス)
現代のイギリスを代表するロックバンド、Coldplay。
ミドルテンポの流れるようなメロディとピアノ、間奏のギターサウンドが印象的な曲。
前向きさ・悲しさ・甘酸っぱさなど、さまざまな感情が入り混じっており、曲展開も最後まで工夫されていて飽きさせません。
アデル「スカイフォール」(2012年・イギリス)
売上・音楽賞の受賞など、21世紀を代表する実績を残したアデル。
映画「007 Skyfall」主題歌でも、おなじみの曲ですね。
彼女の歌声を聴くと、悲しみも吹き飛びます。
この曲、映画のイメージにもピッタリですし、六本木ヒルズの映画館で聴こえてきた時は感動しました!
2013年度グラミー賞 Best Song Written For Visual Media 受賞
ザ・チックス「Not Ready To Make Nice」(2006年・アメリカ)
アメリカのカントリーグループ、The Chicks のメッセージ性・反骨精神にあふれた名曲。
不穏な雰囲気から始まるも、曲の終盤にかけて盛り上がっていく様子が素晴らしいです。
意思の強さを感じさせるボーカルと、曲のクライマックスを作る技巧の上手さに注目。
2006年度グラミー賞最優秀レコード受賞
グリーン・デイ「21ガンズ」(2009年・アメリカ)
アメリカのロックバンド、Green Day のバラード曲「21 Guns」。
曲全体に共通する哀愁感と、ビリー・ジョー・アームストロングの歌唱が光ります。
何よりこの曲、展開の流れが非常にスムーズなので悲しい時でも、つい口ずさみたくなるんですよね。
2009年度グラミー賞ロックグループパフォーマンスノミネート
ザ・ビートルズ「レット・イット・ビー」(1970年・イギリス)
The Beatles の有名曲「Let It Be」。
ビアノやギターなどの楽器演奏を始めたいと思った時、定番になる曲の1つでもありますね。
そういう意味でも、この曲の功績は大きいと思います。
「Let It Be」はいくつかのバージョンがありますが、個人的には、ポール・マッカートニーの意向に一番近い形になったと思われる「Let It Be… Naked」バージョンが一番好きです。
1970年度ビルボードチャート9位
1970年度グラミー賞最優秀レコードノミネート
エイミー・ワインハウス「バック・トゥ・ブラック」(2006年・イギリス)
2011年に27歳で早世した Amy Winehouse の「Back to Black」。
ハスキーな歌声とクラシカルなソウルサウンドが持ち味。
この曲は終始悲しみに包まれていますが、彼女の他の作品よりもメロディが分かりやすく、気持ち的に入りやすいです。
U2「One」(1991年・アイルランド)
アイルランドの有名ロックバンド、U2の代表曲。
「異なる価値観を持つ者が、互いに支え合っていかなければならない難しさ」を歌っています。
彼らの曲にしては控えめなギターサウンドですが、それでも存在感があり、そしてそれに伴って、ボノのボーカルもヒートアップしていく展開が感動的です。
Hillary Scott & the Scott Family「Thy Will」(2016年・アメリカ)
「Need You Now」の大ヒットで有名な、アメリカのカントリーグループ・Lady A のボーカル、ヒラリー・スコット。
その彼女がソロ活動でファーストシングルとして出したのが、この曲です。
クリスチャンミュージックということもあり分かりやすく、何より曲全体が非常に美しい!
その美しさにノックアウトされました。
2016年度グラミー賞クリスチャンミュージックパフォーマンス受賞
ポール・マッカートニー&ウイングス「Warm and Beautiful」(1976年・イギリス&アメリカ)
ポール・マッカートニーがビートルズ解散後に立ち上げたバンド、Wings。
ポールの精力的な活動もあり、Wingsは1970年代を代表するバンドになりました。
物悲しくも心が温かくなること受け合いの曲で、綺麗な景色を散歩している時に口ずさみたくなってしまいます。
サラ・バレリス「Gravity」(2007年・アメリカ)
アメリカのポップシンガーソングライター、Sara Bareilles。
グラミー賞ノミネート常連で、テイラー・スウィフトら著名な同業者にもミュージシャンとしてのセンスを高く評価されています。
初来日時に、東日本大震災のボランティア活動をしたことでも話題になりました。
彼女が演奏するピアノをベースに作られたこの曲は、クライマックスまでの進行がとにかく美しい!
そして曲が持つ悲しさも、よく伝わってきます。
ビリー・ジョエル「ドント・アスク・ミー・ホワイ」(1980年・アメリカ)
アメリカのシンガーソングライター、Billy Joel の「Don’t Ask Me Why」。
ビリー・ジョエルは、70年代から90年代にかけて多くの名曲を生み出してきました。
この曲は、朗らかなボーカル・メロディー・ピアノサウンドが背中を押して悲しみを慰めてくれるような、良い曲です。
ボン・ジョヴィ「Thorn In My Side」(2009年・アメリカ)
アメリカのロックバンド、Bon Jovi 。
日本でも非常に人気のあるバンドで、知名度も高い存在です。
この曲のおおまかな内容は「いろいろ大変だけど、自分のプライドを貫いて生き延びていくぜ」というもの。
今の日本で根本的に欠落している、素晴らしい心意気です。
悲しい気分も、この歌を聴くと吹っ飛びます。
シェール「ランナウェイ」(1998年・アメリカ)
1960年代から現代まで第一線で活躍中の、アメリカ人シンガーソングライター、Cher 。
ドスの利いた低音ボイスに特徴がある、唯一無二の存在です。
この曲「Runaway」は「愛を見つけられなければ逃げよう」と歌っていて、その悲しさ・切迫さに心を打たれます。
ザ・シビル・ウォーズ「フロム・ディス・ヴァリー」(2013年・アメリカ)
アメリカの男女デュオ、The Civil Wars の「From This Valley」。
2009年から2014年にかけて音楽活動をしていましたが、メンバー間の不和により解散してしまいました。
短い活動期間ながら音楽性自体は高く評価されており、グラミー賞ノミネート4回のうち3回受賞。
メンバーは現在、それぞれソロ活動をしています。
この曲は、終始朗らかな2人のボーカルワークが聴きどころで、悲しい時にこの曲を聴くと元気な気持ちにさせてくれます。
2013年度グラミー賞カントリーグループパフォーマンス受賞
ドートリー「ホワット・アバウト・ナウ」(2006年・アメリカ)
アメリカのロックバンド、Daughtry 。
有名なオーディション番組だった「アメリカン・アイドル」でファイナリストになった、クリス・ドートリーが中心のバンドです。
音楽的には、彼の攻撃的かつ切れ味のあるボーカルが特徴です。
この「What About Now」は、戦争や貧困に対するアクションを起こそう!というメッセージ性の高い曲です。
クリス・ドートリーのボーカルが悲しみの感情をうまく表していて、悲しい時に聴くにはピッタリのバラードです。
カニエ・ウェスト(イェ)「ウェルカム・トゥ・ハートブレイク」(2008年・アメリカ)
アメリカ人ラッパー・音楽プロデューサーの Kanye West こと Ye 。
公私ともにお騒がせな存在であるものの、ミュージシャンとしての評価は非常に高く、特にトラック作りの上手さは特筆すべきものがあります。
この「Welcome To Heartbreak」は、タイトル通り「ハートブレイク=失恋」状態の自分に対して、正気を取り戻そうと躍起になっている曲です。
哀愁に満ちたサウンドと滑らかなメロディー、そしてシャープな打ち込み音が、悲しい気分と対峙する気にさせてくれます。
キーン「パーフェクト・シンメトリー」(2008年・イギリス)
イギリスのロックバンド、Keane 。
デビュー時からすぐ母国で人気を博し、アメリカでもグラミー賞で最優秀新人にノミネート。
一時期活動を休止していましたが、2019年から活動を再開しています。
この「Perfect Symmetry」はとにかくメロディーが美しく、また非常に前向きで希望を感じさせる曲です。
悲しい気分が吹き飛ぶこと請け合いです。
ライブバージョン
クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル「雨を見たかい」(1970年・アメリカ)
1960年代後半から1970年代前半にかけて活躍したアメリカのロックバンド、Creedence Clearwater Revival 。
4年余りという短い活動期間でしたが、多くのヒット作を世に送りました。
バンドの中心人物であるジョン・フォガティは、その後のソロ活動でも多大なインパクトを残しています。
この「Have You Ever Seen the Rain?」は反戦歌と捉えられ、アメリカ国内で放送禁止になった曲です。
確かに歌詞自体も悲しい内容ですが、その中でも曲の雰囲気は前向さを感じさせます。
ビルボードの週間チャートでも8位にランクインとなりました。
滑らかに降下していく、ひときわ目立つベースライン。
ジョン・フォガティの心あるボーカル。
問答無用の名曲です。